ABOUT Olivia Grace Robinson
Olivia Grace Robinsonは、イギリス・バーンズリー出身、現在はロンドンを拠点に活動する22歳のデザイナー。メンズウェア、プリント、クリエイティブ・カッティングを専門とし、衣服をひとつのアートフォームとして捉えながら、自身の経験を解体し、故郷とロンドンという対照的なふたつの場所のあいだを行き来する感覚を表現している。
彼女の卒業コレクション「I Saw the Innards of the Fruit Machine」では、コントラストと革新性を核に、アイデンティティや帰属意識、現代の北イングランド文化に対する繊細な視点を提示。そこに描かれるのは、労働者階級としての自己認識と欲望、押し引き、そして不協和音の中にある調和である。そのバランスを生み出すのが、ウィメンズウェアとメンズウェアのあいだを自由に行き来する柔軟な対話。伝統的なクラフト技法であるハンド・スモッキングをトロンプ・ルイユ的なメンズウェアのディテールへと転換し、ウィメンズ・クチュールで用いられるバイアス・カッティングをメンズウェアの定番アイテムへと応用するなど、既存の技術を新たな文脈へと置き換えている。それは、伝統と遊び心の対話。引き上げることと、引き下ろすこと。相反するもののあいだに、新たな調和を見出すこと。
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